佐藤初女 さん



●佐藤さんは幼い頃、教会の鐘の音に惹かれ、何度も教会の前にたたずんだという。
老人ホームを訪問したり、様々な生と死の出会いを重ねていくうち「心だけは人々に与えることができる」と思いたった佐藤さんは自宅を開放30年にわたり心を病んだ人々を受け入れてきた。訪れる人が増えていく中、佐藤さんは森の中に憩いの場、やすらぎの場をつくりたいと夢見るようになる。
佐藤さんを母のように慕う人々によって、1992年10月岩木山麓に「森のイスキア」が完成した。
そこに1993年11月、アメリカ・コネチカット州ベツレヘムにある修道院から佐藤さんあてに鐘が送られてきた。200年近い歴史を経てきた鐘の音が、今「森のイスキア」に響いている。

佐藤初女さんの言葉
「長い冬に耐えて雪解けと共に芽ばえたふきのとうの生命をいただいて、おひたしや天ぷらをつくる。ただ“おいしく食べさせて上げたい”という心を込めて料理した時、そのふきのとうの生命が、“おいしさ”になって食べる人の生命を活かし、心を癒してくれるのです。」
「お漬物が呼ぶんです。もうこの石は重いって、だから夜中でも起きて小さい石にとりかえるんです。」
「放っておいたら腐ってゆく自然の生命に手を加えることに依って、別の生命となって生きていただく。お料理とは生命の移し替えなのかも知れません。」
「私の祈りは、“動”の祈りです。毎日毎日の生活の中にこそ祈りがあります。」
「自分が喜びに満たされると、人は必ずその喜びを分かち合いたいと思うようになります。霊的な喜びこそ、人間の最大の喜びです。」
1月16日に行われましたプレイベントの様子はこちら

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